衣・食・住

 三重の農産物、海産物と京都の料亭(日本料理)をネット販売で結び、食材の直接取引をする流通システムを作ることを提案します。三重県の産地名と生産者名(農家や漁師名)の明らかな食材を隣接する京都へ出荷して、京都への観光客を増やす起動力にしてはどうでしょうか。三重県と京都府が協力して食の安全と安心を守るシステムを作れば、どちらも歴史ある観光地ですから自信をもって世界の旅人を呼び寄せることができます。

 そのためには農協と漁協が中心になって生産者が見えるシステムを提案し作り出し、生産者と消費者との仲介役となるべきです。分散するホテル、旅館、料亭等の消費者に対して、農協・漁協が仲介役となって直接食材を手渡すことができる顔の見えるシステムを作るということです。どこで取れた海産物か、だれが養殖した魚かがわかり消費者に信頼されることができて初めて三重県と京都府とのネット販売が成立します。

 これは「安全で安心な」食を提供するための一つの方法であり、日本の進むべき道の一つであるはずです。人間が生きていく上でどうしても必要なものは衣食住です。衣はいいデザインの服、食は美味しい食事、住は安全なエネルギーです。日本人は老後への不安が大きいと言われていますが、衣食住を個人が確保できる自信ができれば、物は十分に余っているのだから、幸せな心の時代を楽しめるのではないでしょうか。グローバル化ではなくもっと国内に目を向けるべきです。日本を住みやすい国にして世界の人が日本に旅行して楽しんでもらって、日本は別世界だと思わせる国づくりを目指さなければなりません。